古書から読み解く日本の文化: 漢籍の受容
Offered By: Keio University via FutureLearn
Course Description
Overview
書物を通して、日本の異文化受容の歴史を紐解く旅へでかけよう!
このコースでは講師やファシリテーターが皆さんのコメントや質問にお答えするファシリテーション期間を不定期で設けています。次回は2023年1月30日~2月26日まで実施します。ぜひコメントを書いて学びを深めていただけたら幸いです!
書物は、日本文化、特に中国からもたらされた文化の形成に大きな役割を果たしてきました。このコースでは、書物が日本文化にどれほど大きな影響を与えたのかを調査すると同時に、書物と宗教が日本と東アジアの間でどのように結びついたのか、そして日本の出版文化の歴史について見ていきます。
漢籍や言語、文化についてさらに理解する。
このコースでは、さまざまな種類の漢籍、それらの特徴や歴史について詳しく学びます。また、中国の影響力の強い書物を見て、中国の書記体系を使用している世界の地域の文化を調べます。
日本文化の発展について学ぶ
次に、これらの書物が日本にどのように浸透したか、中国文化が日本文化にどのように影響を及ぼしたのかを見ていきます。特に、孔子の論語が、3世紀に日本へどのように伝わり、どのように現在まで受け入れられてきたのか見て行きます。
さらに、中世から近代まで、日本で中国研究に関する書物や、中国と韓国の書物がどのように研究され、普及されてきたのか、その過程について学びます。
書物と東アジアの宗教の関係を探る
また、出版と宗教の関係について学び、禅の日本文化への影響を調べます。
講師:
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫
堀川 貴司・住吉 朋彦
慶應義塾大学文学部
高橋 智
※このコースは英語版もございます。英語版では海外の学習者との交流をよりお楽しみいただけます。
The English version of this course is available.
日本の書物の歴史や東アジアの文化・歴史に興味のある方に向けた入門コースです。日本の歴史や日本文学に関する基礎知識があると理解の助けになりますが、必須ではありません。 このコースは日本の書物関連シリーズの1つで、以下の2コースもあわせて受講することをおすすめしています。
- 古書から読み解く日本の文化―和本の世界
- 古書から読み解く日本の文化―和紙の世界
本コースは、視覚的な資料を多く提示しており、残念ながら視覚障害のある学習者にとって活用が困難なものを含みます。 コースビデオは日本語で話されており、英語と日本語の字幕が提供されています。
Syllabus
- 日本の出版文化前史
- はじめに
- 東洋の書籍文化と大乗仏教
- シンボルの複製としての印刷
- 写本の摸造としての版本
- 中国の文化をうつす
- 実用品としての版本
- 商業出版への助走
- 論語
- 「論語」へのいざない
- 『論語』と日本
- 日本の中世における『論語』
- 日本の近世における『論語』
- 『論語』と政治・経済
- 漢籍の具体例〜禅宗寺院における書物の解体と生成
- 第3週の概要
- 禅宗寺院における漢籍
- 禅僧による創造活動
- 『三体詩』をめぐる旅
- 漢籍のまとめ
- Books in Chinese Studies - from medieval to early modern Japan
- 第4週へようこそ
- 林家の人々―中世と近世をつなぐ―
- 『唐詩選』ブーム
- 昌平坂学問所の出版活動
- コースのまとめ
Taught by
Motoki Yasui
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